昨日の午後のこと。
塾の入り口の向こうに人影が見えたので近寄ってみると、3人の男女が立っておられました。少年と、そのお母様、そして、2人の友人らしき人。この塾は立地上、問い合わせの人が教室に直接ふらっと来られることが想定しにくい上、その3名は中国の人。中国語で何かを話しながら当たり前のように入室して来られるけれども、心当たりの無いこちらとしては、「え?」「え?」という戸惑いを隠せない。
英語で話しかけたけれど、これも全く通じなくて困っていたら、女性が日本語で挨拶をしてきた。ああ、この人は日本語で会話できるのかとほっとしかけたものの、こちらが日本語で話しかけると対応ができないようで、スマホの翻訳アプリを取り出す。
そちらに僕が、「こちらは塾ですが、塾へのお問合せですか?」と問いかけると、中国語に翻訳された文を見て、「是(shi-)」。どうやらこの塾への問い合わせで来られたらしい。
その後も翻訳機を介し、塾の説明だとか、塾で何を学びたいだとか、中国語での会話ができないので日本語と英語で授業をすることになるのだが、それで問題は無いかといったやり取りをした末に、先方が希望したので体験授業もすることに。
希望教科は英語。
開始数分で気づく。「これ、英語も日本語も同じように丁寧に教えないといけないパターン!」
授業開始の数時間前、マイペースで事務作業をこなしていた月曜日の午後3時…
それは突如、3名の訪問者によって非日常に変わったのです。
こういうシチューエーションを一度経験してみたいと思ったこともあるし、こちらが授業する分には楽しいのだが、日本語も英語もわからない中学2年生にとってはどうだろう…
何か良い手はないかと模索する中、お母様あてに家族から呼び出しの連絡があったようで、体験授業は20分ほどで突如終了となりました。
「資料を頂いて家で検討してから連絡します。」
「入塾の場合は、中3の姉と同時の授業が良いです」
え?お姉さんいるの?1対2でやるの?!
ますます面白そうだけど、カオス状態になりかねない…
入塾してほしい想いのある一方で、断られたら断られたでほっとするであろう自分もいる。
これでも、大学時代の第2外国語は中国語だったんですけどね。
もはや数種類の語句やフレーズしか覚えてない。
ひとまず、自身のスマホの翻訳アプリの操作を練習しつつ、連絡を待っているところ。