娘が4月に小学3年生になりました。幸い、勉強も運動も人間関係も良好で、通学路の長さ以外に苦痛を感じていることは殆ど無い様子です。
さて、そんな娘ですが、算数の宿題が嫌いです。九九はすでにマスターしており、間違えようが無い状況であるにも関わらず、大量の九九の計算演習を課せられるからです。できる人にとっては、ただの作業。
かわいそうなので、割り算を教えました。「割り算は掛け算と裏表の関係。例えば16÷2は、2に何をかけたら16になるかを考えると良いよ」という趣旨のアドバイスをしたら、九九の範疇はすぐにマスター。続いて、「足して10、掛けたら24になる数字の組み合わせを考える練習をすると良いよ」と伝えました。因数分解の下準備です。こちらも正しく答えられるようになったものの、リアクションタイムはちょっとかかってしまうかな。
まあ要するに、保護者も勉強しましょうということです。
こどもの現在地を確認し、どのレベルまで「拠点」を作れているかを把握する。既習事項か否かを問わず、その拠点から「1歩」前進するような内容の実践を提案してみる。もちろん、急坂すぎて1歩も進めない内容もあるだろうけど、例えば階乗や2の累乗などは、ほぼ同じレベルの処理を積み重ねていくものだから、計算結果の習得は比較的容易。5!=120まで覚えたら、次の6!は120に6を掛けるだけで良い。6!=720もマスターしたら…
だから、2の12乗=4096、8の階乗=40320といった即答ができる人に対し、「レベルが違う!天才やん!」という反応だけに留まるのではなく、その人がどういう経緯でその計算結果を身につけたのかを考えてみましょうということですね。
中には、勉強と縁遠すぎてこどもに学習アドバイスをするのが難しい人もいると思います。その場合は、別に勉強じゃなくて良いと思うんです。人生の先輩として、自身が伝えたいと思うことを、やはり「拠点」を意識しながら伝える。こどもにとってはそれが大きな財産になると共に、家族とのかけがえの無い思い出や絆にもなると思います。