3月5日水曜日は山口県立高校の入試です。
緊張や不安に襲われる人もいると思いますが、腹を括るしかないですよね。
簡潔にアドバイスをしておくと、模擬試験の問題と異なり、実際の入試問題はプレゼント級の簡単な問題を混ぜてくれているので、その存在に気付けるよう、目の前の問題を味方だと思ってきちんと情報を拾い、正しい判断に役立てることが重要だと思います。そうして自信をもって解けた個所を経て、次の段階に冷静に進みましょう。
無事高校に合格すれば、暫くの期間はパラダイス。これまで頑張ってきた自分を労わってください。
但し!以下の点には気を付けましょう。
☆中学生の時に得意だった教科が、高校生になって不得意になるという
「あるある(特に数学)」
体験者はそれほど少なくはないと思います。原因は色々とありますし、人にも拠るとは思いますが、最大の理由は、中学と高校とで結果の出せる学習法に違いがあり、それに気づけていないからでしょう。
中学でテストの点数だけに拘るならば、十分な理解が出来ていなくとも、問題さえ解いていればある程度の結果を得られます。これは、学習内容の難易度の違いは勿論ですが、問われ方のバリエーションが少ないせいです。同じ球速でストレートしか投げてこないマシンで打撃をするようなもの。ある程度のスイングさえできるようになれば、あとはマシンがバットの当たる位置にボールを投げてくれるイメージ。「当てた」のではなく、「当たった」。どっちであれ正解に違いはないけれど。別の言い方をすると、「覚えるべきこと」や「解き方」さえ「覚えて」おけば、誤魔化しが利く内容が中心であるということ。
高校では、同じようにはいかない。
問題を解く側は学習内容の本質を理解した上で問題に臨み、「初めて見る」問題の洗礼を受けつつもどうすればこの壁を乗り越えられるかを考えることが求められます。自分のスウィングの型を身に着けた上で、相手が投げてくる様々な球種に対応できるような柔軟性も学び、可能であれば相手が投げてくる球種ごとの癖を見抜いて早い段階で適切な対処法を判断できるところまで到達したい。
こうした違いに気づかず、中学の時と同じような姿勢で臨んでしまうと、特に「誤魔化せていた」人は思わぬ洗礼を受けてしまい、まだ10代中盤ということもあって、1,2年では立ち直り難いダメージを受ける可能性があります。このことだけは念頭に置いて、得意教科だからと油断せずに過ごしてください。
では、どうであれば高校の勉強も頑張れそうだと言える状態か?
もちろん、基礎を自在に使いこなせるよう、量的な面でしっかり取り組むことは前提です。
その上で…
①人に教えることを想定する。
②問題と解答とを自作する 。
③教科書にAからBを求める方法が掲載されていたら、BからAを求める方法も確認する。
④「解答」「どうやって解く」といった「結果」と同じくらい、「どんな時に」「どんな条件がそろっていたら」といった「原因」部分も大切に扱い、アクションだけではなくリアクションもとれるようにする。
以上4点をインプットの段階で心掛け実践することができれば、◎だと思います。得意教科でうまくいったら、不得意教科で試すのもお勧め。
さてさて。入試前に緊張してきたら、高校入学後の明るい未来を想像してみてください。上述の勉強法がうまくいっている未来でも良いし、勉強とは全然関係の無い楽しいことでも良いでしょう。目の前の現実に必死に取り組むことは非常に大切ですが、それを頑張りすぎて精神的に参ってしまうようならば、無理せず先のことをイメージしよう。それも、出来るだけリアルに、出来るだけ強烈に。