僕は仕事の都合で帰宅、及び夕食を摂る時間が遅いから、ドラマを見るきっかけは、「夕食時にTVをつけたら偶々放送していて、たった15分の視聴だったけど面白そうなので見ることに決めた」という風な偶然にもたらされることが多いです。
日曜日にTBSで放送されている「御上先生」というドラマもそう。
続きが楽しみで仕方が無いドラマ。ハードルが上がりすぎて終盤が酷いことになりやしないかと心配もしているドラマ。
さて、ドラマの第2話では、作中で発生した殺人事件で逮捕された被疑者が獄中で主人公と接見し、初めてその顔を視聴者に披露したのですが、これ以前の様々な描写から、僕はこの被疑者を男性だと思い込んでいました。しかし、実際には女性。
「やられた!」と思いました。というのも、このドラマでは主人公が様々な問いかけを視聴者に投げかけてくるのですが、その中に男女平等に関するものもあり、僕はその問いかけに対して自分なりに考え、男女平等の難しさについて再認識させられたところだったからです。
自分が完璧にこなせているとは思っていないし、もっと言えば、世の不平等の中で男女間の不平等が最も解決困難だと思っていますが、一応、相対的な観点からは、僕はこの手の問題にまあまあ「理解がある」と自負しています。例えば、世間では「女子力が高い」という表現が違和感無く受け入れられている観がありますが、これに対し「え?この期に及んでどうしてそんな表現が世間に受け入れられるの?」という感想くらいは抱けます。
そういうわけで、「やられた!」
名前、犯行時の服装、ナイフによる刺殺などといった描写から、この犯人は男性だろうと勝手に決めつけていたわけです。男女平等関連で完璧な状態に至るのは不可能だと思うし、世間の風潮に流されてよく考えもせず完璧さを追求すれば、既に日本社会で顕在化している「歪み」が更に悪化するとは思っている立場ですが、自分はまだまだだなぁと思わせてくれるシーンでした。恐らくですが、作成に関わった人が意図的にこのように描いたのだと思います。この辺り、「ミステリと言う勿れ」の空気と似たようなものを感じるのは気のせいだろうか。
主人公は松坂桃李。彼が醸し出す目の奥の闇は、本作の持つ空気にマッチしていて最高のキャスティングであるように思われます。